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● ● ● 関(かか)わり方(かた) -盲(もう)ろう児(じ)と関(かか)わる時(とき)の基本原則(きほんげんそく)- ● ● ●


  1. できるかぎり、盲(もう)ろうの子(こ)どもと一緒(いっしょあ)にいるようにしましょう。


  2.  重度(じゅうど)の情報障害(じょうほうしょうがい)である盲(もう)ろう児(じ)にとって「人(ひと)」こそが最大(さいだい)・最良(さいりょう)の情報(じょうほう)であり、世界(せかい)への窓口(まどぐち)です。

     盲(もう)ろう児(じ)が、自力(じりき)で人(ひと)を捜(さが)し出(だ)せる工夫(くふう)をしましょう。そうでないと、盲(もう)ろう児(じ)は、いつも他者(たしゃ)の恣意(しい)で孤独(こどく)のなかに閉(と)じこめられたり、突然人(とつぜんひと)に囲(かこ)まれたりする存在(そんざい)になってしまいます。


  3. 互(たが)いの感情(かんじょう)が分(わ)かるよう、積極的(せっきょくてき)に子(こ)どもの感情(かんじょう)を受(う)け止(と)め、あなたの感情(かんじょう)を伝(つた)えましょう。


  4.  色々(いろいろ)な感情(かんじょう)がわき起(お)こる体験(たいけん)を、子(こ)どもと豊(ゆた)かにもちましょう。

     盲(もう)ろうの子(こ)どもにもっとも伝(つた)わりにくい感情(かんじょう)の一(ひと)つが、周囲(しゅうい)の人(ひと)の感情(かんじょう)です。また、自分(じぶん)が表(あらわ)した感情(かんじょう)も、受(う)け手(て)がいないと流(なが)れ去(さ)っていってしまいます。

     自分(じぶん)の気持(きも)ちが表現(ひょうげん)でき、他(ほか)の人(ひと)の気持(きも)ちもわかるようにかかわりましょう。

     そのためには・・・

    1. 子(こ)どもの気持(きも)ちや感情(かんじょう)を受(う)け止(と)めていることを、あなたの体(からだ)で子(こ)どもに伝(つた)えましょう。すこしずつ、わかりやすい身振(みぶ)りで感情(かんじょう)に名前(なまえ)をつけていきましょう。


    2. あなたの気持(きも)ちや感情(かんじょう)も体(からだ)全体(ぜんたい)で、子(こ)どもに分(わ)かるように伝(つた)えましょう。


  5. 盲(もう)ろうとは重複(ちょうふく)の情報障害(じょうほうしょうがい)です。


  6.  沢山(たくさん)の情報(じょうほう)が抜(ぬ)けおちたなかで、多(おお)くのことが唐突(とうとつ)に起(お)きる不安(ふあん)な世界(せかい)にいます。基本的(きほんてき)に必要(ひつよう)な情報(じょうほう)を、分(わ)かりやすく、一貫(いっかん)して伝(つた)えましょう。

    1. そばにきたことをきちんと伝(つた)えましょう(腕(うで)を軽(かる)く叩(たた)く等(など)の合図(あいず)を決(き)めて)。

    2. ・人(ひと)が近(ちか)くに来(き)たかどうかも分(わ)かりにくいのです。

    3. 全員(ぜんいん)、自分(じぶん)が誰(だれ)なのか、名前(なまえ)の印(しるし)や合図(あいず)をきめて、毎回会(まいかいあ)った時(とき)に必(かなら)ずそれを使(つか)って名乗(なの)りましょう。


    4.  人(ひと)の区別(くべつ)は難(むずか)しい。色(いろ)が見(み)える場合(ばあい)は、同(おな)じ色(いろ)の服(ふく)を着(き)ることも名前(なまえ)になります。

      ・腕輪(うでわ)―母(はは)、長(なが)い髪(かみ)―父(ちち)、・・・等(とう)

    5. 次(つぎ)の活動(かつどう)や行(い)く場所(ばしょ)を必(かなら)ず予告(よこく)しましょう。見通(みとお)しと安心(あんしん)に必要(ひつよう)です。


    6. ・プールに行(い)こう=水着(みずぎ)の実物(じつぶつ)、泳(およ)ぐまねの身振(mみぶ)り等(とう)

    7. 子(こ)どもから離(はな)れるときは必(かなら)ずそれを伝(つた)えてから離(はな)れましょう。


    8. ・近(ちか)くにいるのに無視(むし)されているのか、本当(ほんとう)にいないのか等(など)が分(わ)かりません。

    9. 子(こ)どもに何(なに)かを指示(しじ)するとき、離(はな)れるとき、その「理由(りゆう)」も伝(つた)えましょう。
    10. これをすると、物事(ものごと)の因果関係(いんがかんけい)の理解(りかい)が進(すす)み、行動の切(き)り替(か)えを納得(なっとく)して行(おこな)いやすくなります。

      ・例(れい)1
       「上着(うわぎ)を着(き)て」と服(ふく)を子(こ)どもに触(さ)らせるだけだけでなく、「寒(さむ)いから(体(からだ)を震(ふる)わす)」あるいは、「私(も)も着(き)てるから(あなたの服(ふく)を触(さわ)らせる)、この上着(うわぎ)を着(き)よう。」と伝(つた)える。

      ・例(れい)2
       そばを離(はな)れる合図(あいず)の時(とき)に、あなたが買(か)い物(も)かごを持(も)っているところを触(さわ)らせる。帰(かえ)ってきたら、買(か)い物(もの)かごが食(た)べ物(もの)で一杯(いっぱい)になっているところを触(さわ)らせる。

    11. 活動(かつどう)の始(はじ)まりと終(お)わりは、情報(じょうほう)が少(すく)ない盲(もう)ろう児(じ)には分(わ)かりにくいので、それが明確(めいかく)に分(わ)かるように、はっきりした合図(あいず)を決(き)めて子(こ)どもに伝(つた)えましょう。


  7. 盲(もう)ろうの子(こ)どもの「ために」してしまうのではなく「いっしょに」何(なん)でもしましょう。


  8.  情報障害(じょうほうしょうがい)のため、自分(じぶん)で体験(たいけん)して初(はじ)めて、周(まわ)りで起(お)きていることが理解(りかい)できます。


文責:(独)国立特殊教育総合研究所 中澤恵江



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