関わり方
-盲ろう児と関わる時の基本原則-

1.できるかぎり、盲ろうの子どもと一緒にいるようにしましょう。

 重度の情報障害である盲ろう児にとって「人」こそが最大・最良の情報であり、世界への窓口です。
 盲ろう児が、自力で人を捜し出せる工夫をしましょう。そうでないと、盲ろう児は、いつも他者の恣意で孤独のなかに閉じこめられたり、突然人に囲まれたりする存在になってしまいます。

2.互いの感情が分かるよう、積極的に子どもの感情を受け止め、あなたの感情を伝えましょう。

 色々な感情がわき起こる体験を、子どもと豊かにもちましょう。
 盲ろうの子どもにもっとも伝わりにくい感情の一つが、周囲の人の感情です。また、自分が表した感情も、受け手がいないと流れ去っていってしまいます。
 自分の気持ちが表現でき、他の人の気持ちもわかるようにかかわりましょう。
 そのためには・・・

3.盲ろうとは重複の情報障害です。

 沢山の情報が抜けおちたなかで、多くのことが唐突に起きる不安な世界にいます。基本的に必要な情報を、分かりやすく、一貫して伝えましょう。

4.盲ろうの子どもの「ために」してしまうのではなく「いっしょに」何でもしましょう。

 情報障害のため、自分で体験して初めて、周りで起きていることが理解できます。

文責:(独)国立特殊教育総合研究所 中澤恵江

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