視覚と聴覚の両方に障害のある子ども達です。見えにくい、視野が狭い、聞こえにくいといった、弱視や難聴の場合も含まれます。
目と耳の障害が重なることによって、コミュニケーションや生活に特有な困難が生じます。
周りの人のしていることが分からず周りに興味を持ちにくかったり、家族との間でもお互いの働きかけの意味が分からずイライラし、時には自分の身体を叩くような事もあります。
盲ろう児には、特別な配慮が必要です。
盲ろう児には、肢体不自由や知的な遅れなどの障害を併せ持つ子どもも多くいます。
盲ろう児の話し言葉
行動や表情は、子ども達の「話しことば」です。注意深く接して、子どもが抱いている要求や状態を分かろうとする。これが、コミュニケーションの基本です。
表情、身振りやしぐさには、多くの意味があります。 手で唇に軽く触れて「ご飯だよ」(身振りサイン)と伝える。活動を連想させる具体物やその一部(オブジェクトキュー)を使って伝える、 指文字、指点字、手話、キュードなど、手や指を使って言葉を伝える、 音声や文字、写真や絵、カードなどを活用して伝えるなど、 子どもの数だけコミュニケーションの方法はあるのです。
決めつけてしまわずに、多様な可能性の中から、その子にとって分かりやすく使いやすい方法をみつけ、心を通わせることで、どんな子でも話ができるようになります。
盲ろう児教育について
我が国には、盲ろう教育を専門とする学校や施設、機関がないのが現状です。
幼児の間は、盲幼児・難聴幼児通園施設、障害児訓練センター、療育園、盲学校・聾学校の幼稚部、教育相談などで教育や指導を受けています。
就学年齢の児童生徒の多くは、盲学校、聾学校に在籍していますが、各種の養護学校にも在籍しています。
そうした中2003年7月、「全国盲ろう教育研究会)」が設立されました。今後、相互に情報の交換を行い、盲ろうの子の充実が図られていくことを望んでいます。
「ふうわ」の仲間
現在、「ふうわ」の仲間は70家族です。みんなで集まると、70通りのコミュニケーション方法が 飛び交うことになります。